マイライフストーリー

「看護師、向いてないかも…」──新人の私が“感覚で動くこと”を否定された日

新人の頃、私は師長さんに
こう言われたことがあります。

「感覚で動いちゃダメよ。手順通りにして。」

たしかに、看護の現場では
「エビデンスに基づいた判断」が基本です。

その言葉は間違っていません。

でも──
その瞬間、私は胸の奥に
違和感を覚えていました。

そうか、私は感覚で動いていたんだ。
自分でもはっきり気づいていなかったけれど。

病棟では「何時に何をする」と
時間ごとに優先順位が決まっていて、
自分で判断して動くことは、
あまり歓迎されませんでした。

「今、この患者さんのところに行っておこう」
「後のことを考えて、今これをやっておこう」
と動いたことが何度もあります。

でも、
「今はそれ、やらなくていいから」
と先輩看護師に言われてしまう。

自分の感覚はおかしいのかな、
私って、周りとズレてるのかな──

そう思って、
心の中で静かに悩んでいた日々もありました。

私はこのとき、ふと思ったのです。

感覚で仕事をしている自分は、
看護師に向いていないのかもしれない。

必要なことを自分で判断して、
自分の感覚を活かせる仕事のほうが、
私には合っているのかもしれない。

もちろん、看護師を辞めた理由は
それだけではありません。

けれど、
「自分の感じていることを無視し続けること」
が、私にとって
何より苦しかったのです。

看護師を辞めたあとは、
製薬関係の仕事に転職しました。

そこでは、
自分でプランを立てて、
能動的に動くことが求められる仕事
でした。

「こうしたらもっとよくなる」
「ここを変えてみたい」──

自分で考えて動けることが、
私にとってはとても心地よく、
やりがいを感じる日々でした。

そして今は、
スピリチュアルライフコーチや
サイキックリーダーとして起業し、

さらに自由に、創造的に、
自分の感覚を存分に活かす働き方
を選んでいます。

日々の対話や出会いの中で、
自分の感覚が誰かの気づきや癒しに
つながること──

それが今、
私の大きな喜びになっています。

「感覚が強いからこそ、できる仕事がある」

今は、そう
信じられるようになりました。

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